回想~一時保護ボランティア
今回初めて投稿させていただくI・Aです。
新潟動物ネットワーク犬班に在籍しながらも現在活動休止しているため、今回は私の保護犬の思い出を書こうと思います。
私は17年前から約2年間にわたり3匹のワンちゃんの一時保護ボランティアをしました。
最初のワンちゃんは1歳位でしたが、特殊な環境で育ったため人に慣れておらず、散歩ができませんでした。
担当の方から「できたら散歩ができるように、もっとできたら散歩で排泄ができるようにしてほしい」と言われていたのですが、
当時の私は「犬は散歩が大好きな生き物」と思い込んでいたので、実際の様子を見るまでは信じられない思いでした。
保護犬が我が家に来る日、ハウスなどを準備して待っていました。
車で担当の方が連れてきてくださいましたが、車から降りてからハウスまでの移動が抱っこでした。
ハウスの前に降ろされると一目散にハウスに入って丸くなっていました。
「散歩ができないって、こういう事だったのね」と納得。
初めのうちは近くに人がいるとハウスの中で丸くなり、自分からは出てきませんでした。
リードは常につけていたので、散歩に行く時はリードを引っ張ってワンちゃんをハウスから出し、抱っこで家の近くを歩きました。
家に着いてからワンちゃんを降ろすとそこからハウスまで一目散なので、徐々に降ろす場所を玄関から離し、一週間後位に50m位歩けるようになりました。
10日目位で、初めて散歩時に排泄ができました。これは私にとってとても嬉しいことでした。
ワンちゃんにとっても自信がついたのか、排泄できたのを機に散歩が大好きになり、行きも帰りも歩けるようになりました。
このワンちゃんは我が家で2か月弱過ごした後、優しい里親さんにもらわれて行きました。
散歩の他にも少々手のかかるワンちゃんだったのですが、別れの時は寂しいものでした。
このワンちゃんとの出会いは、私の大切な思い出となりました。