保護犬の一時保護活動で思うこと
「一度迎え入れた犬を手放すなんて考えられない。」
「私にはそんなことできない。」
散歩中に出会うワンコ飼い主さん達との多くの出会いの中で、
「保護犬で里親さん募集中の犬なんですよ」と伝えたときに、
何回か言われた言葉です。
犬の一時保護活動は、依頼のあった保護犬をお預かりし、
里親希望のご家庭にお引渡しできるまで世話をします。
今まで50頭近くの犬に関わらせていただきましたが、
早いときは2~3週間、長い保護では1年数ヵ月の保護期間でした。
その間、里親さん宅にスムーズに受け入れてもらうため、
できるだけ人間に親しみ慣れるように、また「おすわり」、「待て」など
できる範囲での躾もしています。
保護当初から里親さんに迎えていただくことが前提での一時保護とは言え、
里親さん宅に伺いお引渡しして帰るときは、もちろん一抹の寂しさはありますが、
新たに犬を迎えたご家族の喜びや笑顔に見送られ、
これでこの子にもやっと幸せな生活が訪れたという喜びや達成感もあります。
多い年は我が家で年間11頭お引き受けしていた保護犬も、
現在は少なくなってきましたが、まだまだ保護活動が必要な状況は変わっていません。
一時保護活動の必要性がなくなる日が来ることを願うばかりです。